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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

初めての手術(4回目/左)

とうとうやってしまった。

 

重度の気胸である。順に説明していこう。

 

3月末、仮面浪人の方の記事からも分かる通り4月からいよいよ大学生になるという時期である。この重要な時期にやってしまったのである。

 

忘れもしない、3・29事件

 

地元の友達と春休みということで久々に会い、その夜に回転寿司へ行く予定であった。

 

しかし、思いのほか早く回転寿司の予約を入れてしまいその回転寿司店まで少し距離があったため走らないと間に合わないくらいであった。その回転寿司店はかなり混むため何としてもその予約の時間を過ぎるわけにはいかなかった。そのため、結構なスピードで走ってそこへ向かった。

 

これが全ての始まりである。

 

その夜、帰宅していつもと同じようにシャワーを浴びた。

 

すると、初めて気胸になった時と全く同じ痛みに襲われた。

 

しかし、今回は初めてではなかったため、前ほどの恐怖はなかったし前回はあんなに痛かったのに軽度だったから今回も呼吸はかなり苦しいがまあ大丈夫だろうと比較的落ち着いていた。

 

ここでふと思ったのは初めてなった時もシャワーを浴びる前少し走っていたから気胸は走る→シャワーの流れでなりやすいのだろうかということだった。

 

まあとりあえずその日はすぐに寝て次の日様子を見ることにした。

 

次の日起きてみるとまあ痛い。背中を曲げてかがんだ状態になっていないと息ができないくらい苦しかった。

 

が、慣れというものは恐ろしいものである。無知も怖いがそれと同等に慣れも怖いものである。

 

前回もこんな感じだったから、とその日は病院に行かなかった。

 

病院に行かない理由に慣れももちろんあったが、その日に大学生活のためのパソコンが届き、そのセットアップを行う必要があったからである。パソコンのセットアップは座った状態で行うことができ動く必要もないので気胸で肺に穴が開いていてもなんとかできた。

 

こうして、痛みに耐えながらもこの日を終えることができ、もう少し様子を見ることにした。

 

痛みに耐えながらパソコンのセットアップを行った翌日、彼はいったいどうなったのか・・・

 

次の日起きてみると、全く痛みが和らいでいないことに気が付いた。これでは日常生活を送ることができず、さすがにやばいと思い、病院に行った。

 

レントゲン結果は衝撃であった。

 

なんと左肺の80%がしぼみ、左肺がほとんどなくなっていたのである。

 

最初、レントゲンを見せられた時は肺の境界線があまりに下にあったのでこれは肺が下からしぼんでいる(つまり20%ほどしぼんでいる)のかと思った。

 

が、違った。上からしぼんでいたのである。片肺がない状態でよく昨日一日生活したなと思った。そして、すぐにこう言われた。

 

緊急入院です。と。

 

いや待ってくれ、今日は3/31だ。

 

4/1から大学が始まり、4/4には入学式がある。

 

そんな、いきなり休んだら大学生活出遅れてしまうじゃないか、そんな気持ちであった。

 

何としても入学式には出させてくれ!と懇願したら3/31入院4/1手術4/2退院という恐らく気胸患者史上最も短い入院日程が提示された。

 

これは凄い。

 

それならなんとか入学式にも間に合う。入院の決意もできた。

 

入院の詳細を書こうと思うのだがこの後実はもう一度もう片方の肺の手術をすることになる。最新の手術の方が記憶に新しいためそちらで気胸手術のリアルを書いていくことにする。

www.kamenjuken.work

 

ただ、今回の初めての手術は医師の腕が良かったのか、入院して1週間も経たないうちにクラス旅行に行けるくらいの回復でそこまでつらいものではなかった。

それに対して2回目の手術は1回目の何倍もつらいものであった...。