東大生ブログランキング 東大生ブログランキング

仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

【東大受験】現役時の手記⑥

2日目昼休憩~試験終了

 

そして昼休憩。昨日ほどは時間がなかったため、散歩はやめた。買ってあった合格弁当が少し寂しく見えた。昼食後、リスニング対策として事前にDSiに録音しておいた音声を聴いた。ただ、DSiを出すのは恥ずかしかったため、隠しながら怪しくやっていた。その後はスマホでバイリンガルニュースを聴いていた。そして英語の試験が始まろうとしていた。

前の理科で思うようには点が取れなかったが、英語が成功すれば大丈夫だと思っていた。そして解答用紙と問題用紙が配られた。要約が120字であることに気付き、長いと思った。また、英語以外の言語の解答欄が目新しく、大問数が増えたかとも思った。また、外国語の欄に「英語」と書くのだけは試験前ではなく、試験中であるのは意味が分からない。まあ、とにかく始まった。

まずは要約。内容は把握しづらいが何とか10分で解答。次の問題も目標時間内に解答し、”ここまでは”順調だった。次の英作文。ここがつらかった。猫が遠近法によって指でつままれている写真があり、これについてどう思うか、という問いであった。まず、その状況の説明が難しい。単語が思いつかない。さらにどう思うかというのも思いつきづらい。ほとんど書けないまま、次に移った。次も新形式で焦った。が、こちらはまだ何とかなった。

そしてリスニングが始まった。Aは普通。Bは早め、Cだけ激易だったが全体としては標準のようだった。リスニングも終わり、英作文に戻るが、本当に思いつかない。ただ、空欄はまずい。かなり抽象的な分もあったが、何とか埋めた。そして文法は適当に、和訳も高速で解いたものの、英作文に30分使ったため、小説が10分になってしまった。そのため記号部分がロト7になってしまった。

そのため、二日目終了時点では後味が悪かった。一日目と同様の心境ではティッシュを受け取ることはできなかった。ホテルに戻った後しばらくはそこまでやばさを感じることはなかった。Twitterの勉強界隈の反応が気になったため、Twitterを見た。すると理科や英作文は難しかったのは確かであったことはほっとしたが、数学が大幅易化と知った時はショックだった。三完では足りず、四完が必要だったらしい。その時、数学ができたという安心感が消えた。

ただ、浪人界隈の中でもトップレベルの人までも難しかったと言っていたため、今年の合格最低点は下がると思われた。複雑な感情のまま夕食を終え、新幹線へ乗り自宅へ戻った。新幹線の中で反省をしているとやはり自分は落ちているかもしれないという気持ちが高まってきた。ひどい時は98:2で落ちたと思ったことまであった。結局、家に着いた頃には8割方落ちたと思っていたという所に落ち着いた。そして自分の受験生活はほとんど終わったかのように思われた。しかし、本当の戦いはここから始まっていた…。