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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

2018年東大入試総評

2018年東大入試のまとめ 

 

 

2日間に渡り今年の東大入試についてのコメントを書いてきたわけですがここでまとめをしたいと思います。

理系国語

 

現代文はあまりにも抽象的で難しい文章が出題されることはあまりないですし今後もないかと思います。難易度がとても安定していると思うので現代文はセンスだ、と思わずしっかり勉強した方がいいと思います。現代文の勉強をちゃんとやると他の分野にも活かせることはあると思いますし。とにかく国語はぶれの少ない現代文で稼ぎましょう。今年も並年並みでした。

古文漢文は非常にぶれやすいです。古文は昨年のように源氏物語が出題されると一気に難しくなりますし、漢文は一昨年のように漢詩が出題されると難易度が上がります。なのでやはり現代文で安定して高得点を目指し、古文漢文は最悪あまりできなくとも全体で40点取れるくらいにしておけば理一理二は大丈夫なんじゃないでしょうか。今年は古文は並年並み(昨年と比べれば易化)、漢文は難化でしょう。

理系数学

 

2016、2017の数学のやさしい2年間から時代は再び戻ってきたのでしょうか。とはいっても本当に難しかった時代の難易度程では今年はなかったかと思います。今年の出題分野に関してですが例年出題されていた確率、整数の出題がなかったのは目新しかったです。複素数が定着してきた感はありますね。まあとにかく今後難易度が徐々にまた上がっていきそうな予感がするのでしっかりとした対策をしましょう。今年の難易度では2完3半の65点くらいあれば理一理二はいいのでは。

物理

 

2016年、突如問題数が増加しさらに難度も若干上がりましたがそれの再来、いや、パワーアップのような年でした。出題者側も高得点はあまり期待していないように思われます。というのも、化学が2017年から易化傾向にあるので。その2科目で調整しているのではないでしょうか。個人的には2016年は物化ともにきつかったですが。来年以降物理がどうなるのかは何とも言えませんが物理単体ではなく化学(もしくは生物地学)とのセットで理科という1科目なのだという意識で解いていくといいのではないでしょうか。それと、問題用紙のページ数チェックは試験開始前に必ずしましょう。ページ数が少なければやさしい可能性があるのでそっちからやるといいでしょう。

化学

 

物理の方でも触れましたが2017年から易化傾向にあります。問題数も少なくなり難易度も下がってきています。しかし、何があるかは分からないのでしっかり演習はしましょう。とにかく、物理・化学と単体で考えるのではなくセットで考えましょう。来年は物理が簡単で化学が超難化するかもしれません。

今年については合わせて65~70点は欲しいですね。

英語

 

今年は大幅に傾向を変えてきて、さらにリスニングなどで難易度も上がりましたね。2015年から英語は難しくなってきています。恐らく今後も英語は難しいと思います。今年復活した和文英訳が来年出るかは分かりませんが東大側はとにかくオールマイティにできる人を求めているのでしょう。これまでの東大英語でも様々な分野が詰め込まれ十分オールマイティと言えるような気がするのですがいわゆる"東大対策"になってしまい様々な分野の英語力が使えるかは適切に試せなくなってしまったのでしょう。そんな状況を見かねた東大側が今年大きく傾向を変え本当の英語力を試そうとしてきたのでしょうか。

最後の科目でこれはかわいそうです。英語の試験終了後の試験会場はお通夜ムードだったことでしょう。来年以降の受験生も対策が大変です。とにかく、真の英語力をつけるしか道はなさそうです。とはいってもなかなか難しいですが。今年は60点あれば悪くないと思いますよ。

所感

 

今年の入試は大荒れでしたね。いつにも増して合格発表までドキドキな人が多そうです。やはり真の力を身に着けないと東大は入れないのでしょうか。小手先の勉強では厳しいのでしょうか。今年の最低点次第ですね。理二基準で考えますが、もし今年の最低点が320点(得点調整を考慮しない場合)を超えていたら東大は本物の力が必要だと言えそうです。

ちなみに私の予想は理二310点(得点調整を考慮しない)なのでこれが当たればまだ地方の公立高校出身の人など、首都圏の学生に比べて学習環境に劣る受験生たちにも希望はありそうです。

 

自分も地方公立高校出身なので、希望があると信じたいものです!

 

追記 

理二の最低点は310.9667点だったので希望はありそうですね!