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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

TOEIC700点から900点を目指す問題集

TOEIC中級者から上級者へ

久しぶりに記事を投稿しました。これからは更新頻度を上げていこうと思っているのでよろしくお願いします。

 

今回はTOEICの記事です。私は仮面浪人時代に大学でTOEICIPを2回、単位取得のために2回、計4回TOEICを受験しました。受けた順に710、735、760、730点でした。1回目の受験は形式になれる程度の勉強、2回目はそれなりに勉強して(この時の勉強法は後述します)、3、4回目は前日に形式を再確認した程度です。いずれも700点台で一般には悪くない点と言えます。しかし、東大受験のために英語をかなりやった割にはあまり点数は伸びていないようにも思われます。まあもともと英語は苦手なので(東大英語50点台)仕方ないですが。

1年半ほどTOEICからは離れていたのですが、将来のことを考え、英語が苦手なままではまずいと思い、英語の勉強を再開することにしました。一応大学でも英語の授業はありましたがあまり効果的なものではありませんでした。丁度2年前期に時間に余裕があったのもあり、英語の勉強に力を入れようと決めました。

TOEIC対策以外にも英語の勉強をしたのですが特にTOEICに力を入れました。それは、点数として英語力が出るので指標として分かりやすく、今後の英語学習のモチベーションにも繋がるかなと思ったからです。

前置きはこのくらいにして、具体的な勉強方法を紹介していきます。

2016年5月TOEIC新形式試験第一回受験に向けた勉強法

丁度自分が受けた公式のTOEICテストは新形式第一回でした。新形式第一回は一般的に様子を見るために難易度が下がりやすいと思っていたのですが特にそんなことはありませんでした。新形式第一回のため、新形式対応の問題集が本当に少なく、その当時販売されていた新形式対応の問題集3冊全てを使って勉強しました。

 

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編

 

 まずは定番の公式問題集です。これは迷わず購入するべきです。公式超えなどと謳われた問題集もありますが、やはり公式の問題集は一度はやっておくべきです。当時はこの問題集のみでしたが現在はさらに4冊出ています。

 

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1

 

 

 

公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

公式TOEIC Listening & Reading 問題集2

  • 作者: Educational Testing Service
  • 出版社/メーカー: 国際ビジネスコミュニケーション協会
  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3

 

 

 

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4

 

 4に関してはまだ発売されていないので分かりませんがこの中だとAmazonレビューなどを見ても3の評判がいいです。公式問題集は一般的に本番よりやや易しめなどと言われますが3はより本番に近い難易度だそうです。さらに1,2はCDのみの音声だったのですが、3はスマホで音声をダウンロードできるので私みたいに一人暮らしでCDプレーヤーがないという人でも勉強ができます。

  

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R)テスト 非公式問題集 至高の400問

 続いて、こちらの問題集を使いました。非公式問題集ではありますがAmazonレビューなどでもかなり評価が高く、実際に使ってみた感想としても本番に近い感じがしました。解説が分かりやすく、TOEIC初心者の私にはとても勉強になりました。もちろん、上級者の方が使っても勉強になる1冊です。また、こちらもCD-ROMのため、パソコンがあれば音声を聴くことができます。

現在は改訂版として、こちらが出版されています。上の400問に新たに200問が加わっています。こちらの評価も非常に高いですが、2/3が前作と同じなのでそこは注意してください。

 

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

【新形式問題対応/CD-ROM付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

 

 そして、3冊目にこちらの問題集を使用しました。

 

TOEICテスト模試〈CD付き〉

TOEICテスト模試〈CD付き〉

 

 

 当時はTOEIC初心者だったのであまり気付かなかったのですがレビューによるとあまり本番形式には合っていないそうです。新形式対応の本が少ない中、急いで出版して利益を得ようとしたのでしょうか...?あまりオススメはできません。当時はこれを含み3冊しかなかったので買ってしまいましたが。

 

以上の3冊を、問題を何度か繰り返し解き間違えた問題や勘で正解してしまった問題を中心に復習しました。そういった普通の勉強をした結果そこそこの700点台を取ることができました。

 

900点突破に向けた勉強法

 

 前回の受験からおよそ1年半が経ち英語をもっとしっかり勉強しようと思うようになり、900点を目標に定めました。990点満点はTOEICバカにならないと自分には無理な気がしたのでそこまでは必要ないと思い、900点にしました。ここから、新たに使った問題集を紹介していきます。

 

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

 まずはTOEICに頻出するが受験英語にはあまり出てこない英単語をマスターするために金フレを購入し、勉強しました。この単語帳の偉大さは言うまでもなく、TOEICの文章に出てくる単語で知らないものの割合が大きく減りました。買って損はもちろんないです。定期的に復習して忘れないようにしています。

 

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング(CD-ROM1枚つき)

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング(CD-ROM1枚つき)

  • 作者: 加藤優,野村知也,小林美和,Bradley Towle,中村紳一郎,Susan Anderton
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

 

 

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング

  • 作者: 加藤優,野村知也,Paul McConnell,中村紳一郎,Susan Anderton
  • 出版社/メーカー: ジャパンタイムズ
  • 発売日: 2017/02/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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 続いてこちらの精選模試シリーズを購入しました。決め手としてはまずレビューでの評価が非常に高かったこと(やや難易度は高いが本番形式に近く、解説も丁寧)、そして何と言っても500問で約2000円というコスパの良さです。ちなみに公式問題集は400問で約3000円です。これらの問題集は現在進行形で使用しています。900点を取るために何十回も繰り返し解き、リスニングでは完璧にシャドーイングできるようになるまで徹底的に復習して使い倒していこうと思っています。900点に向けた勉強のメインはこの2冊になるかと思います。ちなみにあくまでも900点に向けたであり900点を獲得したではないので実際にどうなるかは分かりません。ただ、何度も繰り返しやることで必ず取れると信じて勉強しています。受験したらその結果ももちろん記事で報告しますのでお待ちください。

 

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

 

でる1000問というボリューミーな問題集で文法の勉強をしました。ある程度は受験英語で鍛えらえましたが、さらにTOEICに出やすい事項をおさえるべく使用しました。とにかく問題が多いのでざっと1周しかできていません。しかし、1周するだけでも似たようなパターンが多いので頭にそのパターンが残りやすい所が良いです。また余裕のある時にでも復習したいと思います。

 

TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R TEST パート6特急 新形式ドリル (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

 続いてpart6に特化した特急シリーズのこの1冊を使用しました。特急シリーズはサクサク読めるのでいいですね。この1冊でpart6の形式には十分慣れることができるかと思います。

 

【新形式問題対応】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7

【新形式問題対応】TOEIC L&R テスト 究極のゼミ Part 7

 

 続いて、part7に特化した究極のゼミシリーズを使用しました。part7に出てくるありとあらゆる形式の問題が扱われており、非常に有益な1冊でした。

 

TOEIC L & R TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編 (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L & R TEST 読解特急5 ダブルパッセージ編 (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

 さらにこちらも使用しました。特急シリーズはサクサク読めて良いですね。

その他自分は使用していないけれど良さげな問題集

 

【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

【CD2枚付】TOEIC L&Rテスト990点攻略 改訂版: 新形式問題対応 (Obunsha ELT Series)

 

 とても売れているみたいでハイクオリティな一冊です。自分も購入するか迷ったのですが、実際に読んでみるとTOEIC900点保持者が990点を目指すような高度な問題集に感じたので買うのはやめました。満点を目指す人には本当にぴったりな本です。

 

TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 (TOEIC TEST 特急シリーズ)

TOEIC L&R TEST 900点特急 パート5&6 (TOEIC TEST 特急シリーズ)

 

 part5&6対策の上級者向けの問題集です。900点を目指す人向けではあるのですが、難しい問題ばかりで読むのに疲れてしまいそうだったので購入しませんでした。特急シリーズはサクサク読み進めていきたいので自分には少し合いませんでしたが、難しい問題をたくさん解きたいという方にはおススメの本です。

 

TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問[MP3音声付き]

TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リスニング1000問[MP3音声付き]

 

 

 

TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問

TOEIC(R) L&Rテスト YBM超実戦模試リーディング1000問

 

 韓国のTOEICと言えばYBMですね。韓国では既出問題集が出版されているらしく、その点でも本番に相当近い形式の問題を扱っていると期待できます。日本語訳版が最近出版され、何と言ってもコスパが最強です。解説はないですが日本語訳はついているので上級者には十分でしょう。自分が購入しなかったのは精選模試シリーズを徹底的に極めようと思ったからです。とにかくたくさんの良質な問題を解きたいという方にオススメです。

 

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リスニング700問

 

 

 

TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

TOEIC L&Rテスト でる模試 リーディング700問

 

 こちらもコスパの良い問題集です。解説はないですが、とにかくたくさん解きたい人にオススメです。

 

以上になります。また近々受験しようと思っているので結果の方を報告していきたいと思います。

気胸術後の経過(8回目/右)

手術したから終わりってわけではないんだぞ。

 

 

退院した日やその翌日は手術した右胸の辺りが猛烈に痛く腕が上げられない程であった。また、微熱も出ていたため全体的に体がだるかった。

 

そして尿道カテーテルの影響でトイレに行くたび激痛が走りしんどかった。術後4日間くらいは胸の痛みと尿道の痛みに苦しめられた。トイレは一日に何度も行くのでその度ごとにきつかった。また、ネットでは1~2日で治ると書かれていたのに4日も痛みが続いたときは焦った。全く痛みが弱まっている気配もなかったので。

 

ただ、5日目にしてその痛みが突然消えた。それはまさに歓喜の瞬間であった。

 

さて、術後5日目以降の話へ進む。

 

この辺になってくると腕も上げられるくらい痛みも治まり、熱による体のだるさも少なくなってきたがまた1つ新たな問題が生じた。

 

それは、傷口に貼ってあったシールをはがしたことによる体液の流出である。

 

術後5日経過し、かゆみもあったので特に何も言われていなかったこともありシールをはがしたが、それが間違いであった。

 

次の日、シャツを見てみるとなぜか右胸と右わきの辺りが肌色になっている。なんだこれはと思い傷口の辺りを確認してみると少しべたっとしていて体液が出てきている状態であった。最悪である。

 

しかも、それだけではなく、傷口の周りに赤い発疹のようなものができていたのである。とても気持ち悪くて見るに堪えなかった。が、どうすることもできないのでティッシュを当てるなどしてやり過ごしていたがその発疹のようなものが日に日に広がっていきかなり広範囲に発疹ができてしまった。体液も一向に止まることなく発疹も日に日に広がるのが実感できた。もう最悪である。もう最悪である。。。

 

そこから次の外来までは数日あったためその間はずっと止まらない体液と広がる発疹のことを考えていなければならなかった。

 

健康な時は感じないが自分の体の中で1箇所でもおかしい場所があると無意識にそれを考えてしまい疲れがどっと来るのである。歩いているときもガーゼがずれていないか、とかいちいち考えるのが疲れるのである。

 

そして病院に行ったら消毒液のかぶれということで塗り薬と飲み薬が処方された。それで少しはよくなるかと期待していたのだがそこから1週間、次の外来までほとんど変化はなかった。

 

ひたすら溢れ出る体液のことを考え続ける日々。

 

悲しくなってきた。

 

そして次の外来でさらに強力なステロイド軟膏を処方された。これはかなり強力でどんどん良くなっていき、体液も出なくなった。

 

胸の辺りはしびれが残るくらいで気にすることもなくなった。よかった...!と喜んでいるのも束の間(どこかで聞いたことがある、、)、次の問題がやってきた。

 

それは全身のかゆみである。耳、首、両腕、腹、背中、尻、両足、すべてがかゆい。かきすぎて皮膚が傷だらけになってしまった。冬で隠せたからまだよかったが夏だったら悲惨でった。本当に最悪である。

 

かゆみというのは嫌でも頭の中に入ってくる。忘れようと思ってもかゆいのだから絶対に忘れられない。この、脳の思考部分の大半をこういったことで占められるのが本当に嫌なのである。

 

おかげで暖房を切り忘れて家を出たり、洗濯するべき日にそれを忘れてしまったりと、日常生活に支障をきたしている。もちろん、勉強に集中などできない。

 

そして、このかゆみはたちが悪く、睡眠を阻害してくるのである。11時に布団に入ったものの、かゆいのが気になりすぎて、4時まで眠れなかった日もある。(なぜか4時から7時は眠れたのだが。)

 

腹が立ち、病院に電話すると、以前処方された飲み薬の副作用が原因だとのことであった。ここの病院とはことごとく薬が合わない。ちなみにその薬はアレルギーを抑える薬なのだがその薬の副作用でアレルギー反応が起こってしまったのである。笑える(ない)話である。

 

その後、別の薬を処方され、ようやくかゆみも治まり一段落着いたのである。

1年ぶりの気胸、そして手術 (8回目/右)

気胸手術のリアル

 

今回は2度目の手術のお話です。前回手術を行った病院とは違う病院で手術したので基本的な流れは同じであるものの、違う点も多々ありました。痛みを感じ始めてから退院までの流れを書いていきます。

 

11月上旬

右肺に違和感を感じる。ただ、まだ気胸かどうかも怪しいくらい。しばらく気にしていなかった。

  

11月中旬

 

痛みがやや増し、自然治癒できるレベルの気胸と判断。ただ、そのレベルでも1年以上ぶりであったためショックではあった。

 

11月下旬

 

自転車通学の影響により、気胸が悪化、軽度から中度に変わったと予感するも自然治癒を信じてその後安静にしていた。しかし、数日たっても痛みが治まるどころか増していたため、入院を覚悟で病院へ。案の定中度の気胸で入院。

 

しかし、病院の都合ですぐには手術ができないことや試験が近かったこともあり、胸腔ドレーンよりも一回り小さい携帯型の管を肺に入れる処置で1泊2日で退院。その後の肺の膨らみも良好であった。

 

が、いざその管を抜くという日に肺がわずかにしぼんでいることが発覚。管も抜けず翌週に再び入院、手術が決定。

入院1日目

この日は手術の説明を聞くくらいで特に何もやらなかった。

 

入院2日目

 

14時から手術の予定であったが3時間前倒しの11時での手術となりあまり心の準備ができていない状態での手術となった。

 

手術については少し詳しく書いていく。

 

手術

 

手術は二回目だったため、漠然とした手術に対する不安のようなものはなかった。

 

が、手術開始予定時間が3時間も早まるとなるとさすがに心の準備ができていない。12時くらいまでブログの設定をいろいろとしてその後1時間ほど手術への気持ちを作っていこうと考えていたのに早くも11時に呼ばれてしまった。時間を変えることもできないのでおとなしく手術室へ向かった。

 

手術室に入室すると早速手術用の帽子をかぶせられ、いよいよ自分が手術されるのかという気持ちになってきてやや緊張し始めた。そしてすぐに横になるよう言われた。

 

ここで手術前日にリクエストしていた有線のことを思い出した。耳を澄ますとリクエスト通りの落ち着いた曲が流れていたがリラックスできるというよりかはお葬式のような雰囲気になってしまっていたので有線を自由にリクエストできる場合はできるだけ明るめのポップな音楽にすることをおすすめする。

 

さて、まずは全身麻酔の前に背中の麻酔、痛み止め注入から始まるわけだが(1回目の手術の時はなかった)これが猛烈に痛かった。まず、麻酔を注射されるわけだが、これがものすごく痛い。注射直後、痛みが背中にじゅわっと広がる感じだ。

 

そしてその麻酔をした後に術後の痛み止めを入れるための管を背中に入れていくわけだがこれもまたものすごく痛い。しかも研修生がやっているのか知らないが固い~とかのんきなこと言って全然奥まで入らない。そしてこっちは必死に痛みを我慢しているというのにのんきに入らない理由を分析し始めた。そんなのいいからさっさと入れてくれ。そんな気持ちでいた。

 

その後も何度も失敗し、痛みとともに怒りもこみ上げてきた。そしてその後、わき腹が痛くなったら教えてくださいと言われたが、ドンピシャにわき腹が痛くなったため、すぐに言った。

 

すると途中まで刺さっていた管をいったん抜いて再び猛烈に痛い麻酔を打たれた。おかしい、最初に麻酔を打っているはずなのに余裕で痛い、、どうなっているんだ。そして再び管を入れるも相変わらず固いな~と言いながら全然入らず何度も抜き差ししてそのたびごとに全然効かないくせに痛い麻酔を打たれ全身麻酔前に全体力を使い果たしてしまった。

 

そしていよいよ全身麻酔のステージに突入した。

 

背中の麻酔で全体力が消耗されたため、その後の全身麻酔の点滴は30秒ほどで目が開かなくなるくらいになり、1分ほどで完全に眠ってしまったと思う。

 

正直、痛みがひどすぎて早く眠って楽になりたかった。

 

全身麻酔はさすがによく効き、ここだけが唯一楽であった。

 

そして前の手術の時もそうだったがなぜか自分は全身麻酔から覚めるのが早いため、完全に手術が終わり、ベッドの上でゆっくりと目を覚ますということがない。いつも、手術は一通り終わっているもののまだ手術台にいる時に目が覚めるのである。

 

今回は丁度手術台からベッドに運ばれるところで目が覚めた。

 

前回の経験から、全身麻酔から覚めた直後は鼻から息をすることができないことが分かっていたため今回は覚めた直後は口呼吸でやり過ごした。しばらくして鼻と口を覆う呼吸補助具のようなものがつけられ、鼻からも息をすることができるようになった。

 

そして疲れからか再び眠り病室のベットで目が覚めた。

 

目が覚めてまず思ったのは尿道が痛いということである。全身麻酔の際は尿道カテーテルを入れられるのであるが前回の手術の時はその痛みがなぜか全くなかった。が、今回は激痛であった。何よりも下が痛い。早く管を抜いてくれ、そんな気持ちであった。

 

その後30分くらい管が入っていることへの痛みに苦しんだが、痛み止めも効いてきたのかその痛みは治まった。

 

しかしここから彼の本当の地獄が始まるのである。

 

尿道の痛みも落ち着き、ふう、と落ち着いていられるのも束の間、すぐに強烈な吐き気がやってきた。

 

これは背中からの管の痛み止めの副作用らしい。

 

あまりにも気持ち悪かったため寝てごまかそうとしたが、気持ち悪すぎて眠れるはずもなかった。3分くらい寝て起きてを永遠と繰り返していたような気がする。

 

何がつらいかって、もちろん手術をした胸のあたりも痛いから動くことが全くできずに同じような姿勢を保たなければならないという苦痛の上に吐き気が重なっていることである。

 

まさに生き地獄であった。

 

時計を見ることもできない今何時と聞く声を発することもできない、そんな状況であり、後自分が何時間この姿勢を保ちつつ吐き気に苦しまされなければならないのかわからない。かなり苦しい状況であった。

 

吐き気はもちろんであるが同じ姿勢を続けていることに限界が来たため、ベッドを起こしてもらい態勢を変えた。恐らくこの時点で手術が終わり病室で目が覚めてから3時間は経過していた。

 

なぜここまで態勢が変えられず吐き気止めを要求することもなかったかというとナースコールを呼ぶ気力もそばにいた親に話しかける気力も残っていなかったからである。3時間たってようやくその気力が少し出てきたのである。

 

そして態勢を変えたことによって楽になったかと思ったらまた束の間、今度は吐き気がさらに強くなり、5分に1回くらいのペースで吐いていた。ただし食べ物は食べていないため物は出てこないのが幸いではあった。

 

吐いても吐いても気分はよくならない。

 

吐き気止めは投与したばかりでまだ投与はできないとのことでありその後しばらく吐き気と戦っていたが死にそうであった。

 

結局、背中からの痛み止めを弱くし、それでも変わらないので完全に痛み止めを止めた。痛い思いをして背中から管を入れたのに結局すぐに止めてしまった。あれはなんだったんだ。

 

それでも吐き気は治まらず最終的に座薬まで使った。その後しばらくして、それでも結局17時から19時半くらいまで、約2時間半強烈な吐き気と戦っていた。

 

そしてようやく吐き気が落ち着いたと思ったら束の間、今度は痛み止めを止めたために強烈な痛みに襲われた。

 

これまでももちろん痛みはずっとあった。が、それは吐き気のインパクトに消されるほどの耐えられる程度のものであった。

 

しかし、それがとても耐えられるものではない程度になったのである。どれ程かというと説明するのは難しいがイメージとしては胸に毒入り薬物を注射で入れられ、その毒が注射で刺された部分から自分では制御できない感じでじわじわと体全体に広がっていくような、そんな痛みである。

 

速攻でナースコールを呼び、点滴から痛み止めを入れてもらった。点滴からでもいいなら背中からはやめてほしかった。そんな思いであった。

 

それからしばらくして痛みも落ち着きこれでようやくすべてが落ち着いた。この時恐らく20時半くらいであった。18~20時半はひたすら病室で叫んでいた。他の患者の方がいなくて本当に良かったと思う。痛みと吐き気がある程度落ち着いたのでその日の夜は途中何度か目は覚めたもののそれなりには眠ることができた。

 

入院3日目

 

多少痛みはあるものの昨日の苦痛に比べたら大したことはないという感じであった。そしてそのまま順調に4日目で退院したのである。

 

しかしこの後、さらなる地獄が待っていたのである。

物理的な気胸の再発 (6,7回目/右)

物理的に肺に穴が

 

タイトルにもある通り、今回の気胸の再発は原因不明の突発的なものではなく、はっきりとした原因があった。それを6回目、7回目と順に紹介していこう。

 

6回目の気胸は前回の気胸からまたしても2か月後の8月であった。所属していたサークルでのイベント準備をしていた時である。

 

イベント準備には荷物運びがつきものであるが、その荷物運びの際、事件は起こったのである。

 

たまたま、20kgほどはある吸い殻入れを動かさなければならない機会が訪れた。持ち上げて運ぶことは困難なので引きずって運ぼうとして力を入れたその時であるー

 

ズキッとあの痛みが訪れたのである。

 

ここで私は学んだ。気胸持ちは重いものを持つのがダメだと。これまでは突然気胸が降りかかるようなことが多かったので原因ははっきりしないと思い込んでいた。

 

しかし、今回のように肺に強い物理的衝撃を加えると穴が開いてしまうこともあるのである。

 

そして、右肺も再発してしまったのでこれで次の再発率が大幅に上がってしまうことが確定した。気胸の再発率は一般に30%と言われている。しかし、一度再発してしまうとその後にまた再発する確率は80%にまで上がるのである。

 

そしてあっという間にその時はやってきた。またも2か月後10月である。この年はとんでもない年だ。4,6,8,10月と2ヶ月おきに気胸になっている。

 

そしてこれもまた物理的要因によるものであった。

 

人はすぐに油断してしまう生き物である。前回肺に物理的衝撃を加えれば気胸になることを学んだというのにまたしても衝撃を加えてしまったのである。

 

たまたま、縄跳びをする機会があった。自分は昔縄跳びが結構得意であったため、調子に乗っていろんな難しい技をやっていた。後ろ交差二重跳びに挑戦していた時に事件は起きたのである。

 

交差跳びの時点で肺を締め付けるような形になるので危険なのにそれを後ろ向きにしかも二重跳びでやってしまったのである。今回の痛みは尋常ではなかった。軽度の痛みで自然治癒できるレベルではないことは経験上すぐに分かった。少なくとも中度の気胸ではあった。

 

これはやばいと思ってしばらくうずくまり、楽な態勢でいた。

 

すると、これは自分の気胸史上最も謎であるが、しばらくして痛みが消えたのである。しかもほぼ完全に。その所要時間わずかに15分ほどであった。

 

これまでは一度気胸になると軽度でも2週間ほどは痛みが続いたというのに (一般的にもそうであろう) 今回は症状が重かったのにも関わらず一瞬で痛みが消えた。なぜだろうか。この理由が分かったらまた記事に書きたいと思う。

 

ただ、絶対に肺に何かしらの悪影響が出たとは思ったので、次に気胸になったらどんな程度でも病院に行こうと思った。

 

しかし、これを機に次はなかなか訪れないのである・・・

安堵からの気胸(5回目/右)

左肺の気胸手術を終え、もう気胸とはおさらばだと思っていた。

 

だがしかし、4月に気胸手術を終えてからたった2ヶ月、今度は右胸に違和感を覚えたのである。過去4回も気胸になるとこの痛みが気胸なのかどうかは分かるようになってくるものである。今回も気胸の痛みであった。

 

そして今回のも原因は不明であった。普段の生活中に突然肺に穴が開いたのである。

 

左が終わったかと思ったらすぐに右か・・・と左の再発時よりもショックが大きかった。ただ、症状としては自然治癒できるレベルだったので2週間ほど痛みはあったものの (これも嫌ではあるが) 回復することができた。