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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

【東大受験】現役時の手記③

東大入試本番前日~入試1日目国語が始まるまで

 

東京までは親と行ったが、恐らく一人だったら精神が持たなかったと思う。東大受験本番という普段とはかなり違う気持ちのときに話し相手がいないのはつらい。自分は話すことで気を紛らわすタイプなのでなおさらだ。

行きの新幹線では初日の科目である国語の古典の赤本の残りをざっとやった。が、分からない年は全く分からず、少し不安になるだけだった。

東京に着いたころにはもう昼になっていたのでまず昼食を食べた。緊張で味はあまり覚えていない。店を出るときに中学の頃の先生にあったのは偶然だった。東大までの下見をしていると自然にスカイツリーが見えたが、これもまたあまり印象に残っていない。東大内に入り、東大生気分で歩いていた。その後はホテルのチェックインまで会議室を借りて自習していた。

ここでも国語をやった。現代文・古文・漢文満遍なくやったが、感覚を忘れないようにするためだった。すぐに時間は経ち、部屋に入った。予想通りの部屋だった。とりあえず本日ノータッチの数学をやった。が、緊張のためか、計算ミス連発。計算が合うまでひたすら数学をやった。前日の勉強はとにかく、感覚を忘れないようにすることに徹した感じだ。そしてほどほどにして、寝た。ちなみに夕食は豪華でおいしかった。

翌日の朝食もおいしかった。が、一人で来ている人もいたため、少し寂しい風景ではあった。

そしていよいよ出発。少し早めに出たが多くの受験生がいた。交通安全係の地域の方にも頑張れと言われ、少し緊張がほぐれた。東大に近づくにつれ、塾の応援が目についた。特に印象的だったのは鉄緑会だ。最強の塾である鉄緑会を生で見た時は少し圧倒された。また、塾の映像授業に出ていた数理哲人もいて、面白かった。

初日はスムーズに大学内に入ることができ、一科目目も国語だったため、リラックスしていた。とはいってももちろん緊張感もあった。時間になると試験監がやってきて、いよいよ始まるという思いが一層増した。そして何人かがトイレに行き出した。まず初めにスマホの電源チェックなどが厳重に始まり、その後も厳重な写真照合が始まった。それも終わり、問題用紙・解答用紙も配られ、いよいよ始まるという時に続々と手が上がった。彼らは皆「トイレに行っても良いですか。」と言った。いや、我慢しろよ、と思った。写真照合も終わったため替え玉を防ぐためにトイレまで付き添い、戻ってきたら写真照合と試験監も大変そうだった。