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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

センターレベルの英語で9割取れない人へ

センター試験レベルの英語ならば努力すれば間違いなく9割取れるようになる。

 

まずは具体的に私のセンター英語の得点推移とその時やっていた勉強を見ていこう。ちなみに得点は全てセンター試験本試のものである。

高1 123点

 

高1だからといってノー勉で挑んだわけではない。それなりに文法を学び、それなりに長文読解の練習をし、それなりに単語を勉強した結果センター6割である。何が言いたいかというと英語をそれなりに1年勉強するとセンター6割程度は取れるということである。しかし、英語を読むスピードが遅いため時間が足りず、長文をしっかり読み切ることはできていなかった。

高2 172点

高1からの1年間で点数がかなり伸びた。

文法力を高め(しかしまだ完璧とは言えない)、長文の演習を継続し、単語に関してはセンターレベルは完璧にした。このセンターレベルの単語を完璧にしたという点が最も大きいと思う。これにより長文の意味が分からないことが少なくなり比較的スムーズに読み進められるようになった。しかし、これでも9割は取れていない。

9割が安定しないことにはセンター試験を制したとは言えない。実際、時間はぎりぎり終わるくらいで余裕がなく、なんとか取れた172点という感じであった。

高3 184点

高2からの伸びは小さいかもしれないが解いている時の感覚が全然違う。また、この頃はどの模試でも180点以上は安定して取れるようになっていた。しかも時間も20~30分は余らせることができた。

この1年は単語、文法ともに完璧にして、長文の演習はもちろん継続し、さらに発音アクセントの対策も完璧にした。この分野の対策としてはスクランブル英文法の後ろに載っているものを完璧にすれば2ミス以内に必ず収まるようになる。間違っても発音アクセントの問題集を1冊買ってはいけない。それは時間の無駄である。

さて、話を戻そう。これまでの延長戦のような勉強を続けてなぜここまで安定するようになったのか。その答えは私自身の長文読解法の変化にあると考える。

センターレベルの壁を超える長文の読解法

まずは読み方についてである。英語に慣れていない人は長文をまっさらな状態で読もうとしている場合が多い。難関大レベルの英語長文ならば注意深く読み進めていかないと内容がつかみにくい場合が多いがセンターレベルはそんなことはない。テーマのほとんどがありきたりな一般論である。

 

つまり、最初の数文だけ丁寧に読めばその文章全体が大体予想できるのである。

 

この読み方を徹底してほしい。

 

テーマさえつかめれば多少読み飛ばしながら読んでも何が書かれているのかは分かるようになる。逆に最初から最後までテーマを意識せずにダラダラと読んでいると時間がかかる割に長文の内容が頭に入ってこない場合が多い。

 

とにかく、「初め丁寧に、素早くテーマを理解」がキーワードである。

 

さらにもう少し細かいことを言うと、一段落に小テーマが一つあるのでそれも意識して読んでほしい。

なお、大テーマが理解できていれば小テーマを理解することは難しくない。その段落の小テーマが分かればそこと同じ段落で分からない部分があってもその小テーマについて言っているんだなと思って読み飛ばせばよい。

 

次に解き方である。センターレベルの問題の場合、選択式が多いのでここでは選択式の解き方を考える。英語が苦手な人は正しい選択肢の選び方を分かっていない場合が多い。

 

なんとなくこれも合ってそうだな...といった曖昧な自分の中の感覚で選ぶから間違ってしまう。

 

そんな主観的な解き方ではなく、客観的で絶対的な解き方が存在する。

 

それは、要旨(小テーマ)が含まれている選択肢を選ぶ、である。

 

これだけだと分かりにくいので補足する。

例えばある部分に傍線が引かれていて、その部分について問われているとする。

その場合はその傍線が引かれた段落(傍線の位置によってはその前後の段落)の要旨に着目する。

要旨(小テーマ)は何度も出てくる単語や大テーマとの関連で考えればよい。

 

仮に睡眠の重要性が要旨(小テーマ)だとしたら、the importance of sleep的ニュアンスが含まれない(もっと大胆に言えばsleepの含まれない)選択肢は削ぎ落していいということである。

 

この選択肢の選び方によりほとんどの問題が解ける。

 

問題文を読まなくとも(もちろん読む必要はあるが)選択肢を見ただけで正解が浮かび上がるのである。

 

キーワードは「要旨(小テーマ)が含まれている選択肢を選ぶ」である。

 

そしてこの考え方は英語だけでなく現代文にも適応することができこの考え方を体系化した本が記事本当に必要な国語参考書 - 仮面の告白~仮面浪人で東大合格~で紹介した「現代文読解の基礎講義」なのである。

この読解法を意識して長文演習を繰り返し、単語などの基礎部分を固めれば間違いなくセンターレベルの英語で9割が安定するようになる。