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仮面の告白~仮面浪人で東大合格~

某国公立大学から仮面浪人して東大に合格した著者がその経験を語るブログです。

仮面浪人生活(夏休み2)

受験勉強との再会、仮面浪人生としての意識

 

あまりにも夏休みは暇すぎた。もちろんもっと行動すれば何かしらできることはあったのかもしれない。ただ、高校を卒業して半年の自分にはそんな広い視野はなかった。

 

そして遂に私は3月以来、約5か月ぶりに受験数学の問題集に手を出したのである。最初はもう忘れて解けないだろうと思っていた。

 

しかし、解いてみると案外すらすらと解けるではないか!

むしろ受験期よりなぜか解ける!

この瞬間、私の脳裏に今年東大を受けても受かる可能性はあるのではないかという考えが浮かんだ。

 

 

ここから、私の仮面浪人への意識が一歩高まったのである。

 

とはいっても暇な時間に勉強する程度で無理に時間を作って勉強することはなかった。結局、夏休みはやさしい理系数学を1周しただけであった。

 

このようにまだ本格的に受験を意識してはいなかったが、受験のために夏休みの内にやらなければならないことがいくつかあった。

 

まず、二次試験当日のホテルの予約である。立地のいいホテルは予約開始日に予約しないとすぐに埋まってしまうからである。去年と全く同じホテル。おそらく従業員も変わっていないだろうから、あっ…(察し)となるであろう。

 

そしてかなり重要なこととして、センター試験の出願がある。現役や予備校に通っている人ならばこれを忘れることはないが仮面浪人や宅浪はうっかりしていると忘れかねない。

 

センター試験の募集要項(願書)はテレメールを使っての郵送もできるが送料を節約するため、大学の事務室に取りに行くことにした。これはなかなか勇気ある行動である。なぜなら事務の人だけでなくその大学に通っている人にもばれないようにする必要があるためである。

 

まず、遠目から願書の場所を確認した。事務室と学生の間の絶妙なスペースに置かれている。受験生の振りをして何気ない顔で取り、すぐにその場を離れた。

 

これにて私のセンター願書チャレンジは成功した。

 

センター出願費用は18000円。受験にかかる費用はすべて自分で賄うと決めていたのでこれも自分で支払った。ここで、センターの出願をした事が少しだけ今までよりも受験を意識することにつながった。

 

受験に向けた準備は着々と進んでいるものの、相変わらず夏休みの暇問題は解決しない。100円ショップに落ち、個別指導のバイトのシフトも入らないため、単発バイトを始めることにした。模試監督の募集はしていたものの東大・京大・マーク模試などは浪人している知り合いに会ってしまうため、ほとんどやることはできなかった。