仮面浪人生活(1月、センター直前2)

センター直前期の仮面浪人生の精神的な疲弊

遂にセンター2日前まで来た。

この日は大学の基礎実験があった。実験は時間内で終わることはまれで大体残業していた。さらにこの日は所属していたサークル活動もあり、残業後、遅れてそのサークルにも行ったのである。

そして次の日(つまりセンター前日)には学部専門科目の小テストがあった。正直この勉強が精神的に最も億劫であった。基本生物の知識なのでセンターには必要ない。こんなものを覚えるなら日本史を少しでも覚えたいという気持ちであった。

先ほど精神的に最も億劫と言ったが、二次試験前よりもこのセンター前の大学のある期間が仮面生活の中で最も精神的にきつかった時期である。

この時期以外の自分は大学生であることをベースにしてサブ的な扱いで受験勉強をしていたため、そこまで苦ではなかったし、周りが遊んでいても自分も遊んでいるから別に気にならなかった。

ただ、この時期の自分は完全に頭の中が受験モードであり、特にその頭の中は日本史で埋め尽くされ、四六時中日本史のことを考えていたといっても過言ではなかった。

だから、周りの大学生を見ると少しイライラしてしまった。だから小テストの勉強はさすがにこの週は(なお小テストは毎週ある)手を抜いた。結果としてはそれなりに得点できたので良かったが。

そしてこのセンター前日はこの専門科目の小テストだけではなく、4コマぶっ続けで専門科目という地獄であった。

自分の仮面先の大学は仮面浪人が比較的多く、その人たちは1限の小テスト終わりで帰っていった。しかし、自分は同じクラスのほとんどの人に仮面のことを言っていなかったため、帰るとばれてしまうと思い帰ることができなかった。そのため、その日は4コマずっと内職として日本史の過去問を解いていた。