仮面浪人生活(3月、合格発表)
2chの東大合格最低点予想スレを確認する日々、そして皮算用
受験後は毎日のようにネットの合格最低点予想を見ていた。
最低点ラインが大体340点であったので本当に怖かった。2年連続ぎりぎり落ちてたまるものかという気持ちで日々を過ごした。
気晴らしに受かってもいないのに一人暮らしの準備をしたり、合格発表前に大学の友人たちと中国地方に旅行に行った。特に鳥取砂丘は大自然を感じられ素晴らしくとても記憶に残る旅となった。
もちろん出雲大社にも行き祈りを捧げてきた。
そして旅行から戻ってわずか数日で合格発表である。これからの人生が大きく決まる運命の瞬間である。発表前の数日は落ち着いていたが、さすがに発表当日はドキドキであった。
さあ、発表である。
インターネットに合格者の番号が書かれているわけだが、緊張と恐怖でなかなかページを開くことができない。
しかし、目の前にいた母があっさりページを開きさらっと「あったよ」と言ったのだ。
それを聞いたときは信じられなかったが、とりあえず番号があるらしいのでページを開いてみると確かにあった。
ただ、これで合格してしまうのかという思いが強く、番号を見ても信じられなかったし少し引いてしまった。喜びというよりも罪悪感が先に沸いてきた。
とりあえず受かったらしいことは分かったがやはり合格通知書をもらうまでは信じられなかった。
発表から3時間くらいして合格通知書が来て、ああ、本当に受かったんだと思った。