仮面浪人生活 (2月、二次試験2日目・物理/化学)
傾向が大きく変化した2017東大物理・化学
2日目はいきなり重い物理と化学である。
問題用紙が配られ、ふとページに対応する科目が書かれた所を見ると物理は普通なのだが化学がおかしかった。異様にページ数が少ないのである。分量の多い近年の東大化学の傾向がついに変わったのかと思った。
そして試験が始まり化学から解き始めようとしたがやはりおかしかった。分量もさることながらまず本来第3問であるはずの有機がいきなり第1問に来ていた。しかも普通は2問大問があるのだが今年は1問しかない。しかもセンターレベルの簡単な問題である。なんだこれはと思った。
次に第2問の無機化学であるが、そこそこ細かな知識は要求されたものの分量は少なく例年よりやりやすかった。第3問の理論も分量が少なくやりやすかった。問題テーマ自体も東大は大学の範囲を高校知識で解かせるような出題であるのに今年は鉛蓄電池など、がっつり高校範囲であった。
次に物理を解き始めたが、自分の得意分野である単振動中心の力学・電磁気学にこれまた得意の熱力学であったためとても解きやすかった。こう考えると去年は化学物理ともことごとく自分の嫌っている範囲からの出題だったなと思った。
しかし、そんな得意の熱力学の(1)でミスをしたことに残り30分で気づいた。
このミスの影響はほぼ全ての他の小問に絡んでおり、雪崩を引き起こす所であった。ちなみにそのミスとは力の釣り合いの際に大気圧を考え忘れるという初歩的なミスであった。熱力学の問題を解くことが久しぶりであったためこんな基本的なミスを犯してしまったのである。
しかし、15分ほどかけて何とか修正し雪崩は防いだ。が、かなりのタイムロスとなってしまい、後でやろうとしていた問題を全て解くことはできなかった。ただ、雪崩を防げただけでも良いかとポジティブに考えた。この時点での予想点は化学50/60、物理40/60とかなり良い感じであった。